こんにちは!
鮎の時期には、ほぼ毎週のように鮎釣りに郡上に向かいます。
しかし、ほぼ貧果なので釣った鮎は基本的には自宅で美味しくいただくんですが、たまに沢山釣れた時や車中泊の釣行の場合は、郡上漁業協同組合の水産物共同出荷所に鮎を卸しています。
その出荷所も2019年より活魚の引き取りを開始し、絞めた鮎や弱った鮎と比較して高めに買取をしています。
そこで、その買取価格について卸した状態(活魚)、時期、サイズ別に比較してた記事を昨年アップしましたが、コロナ禍で鮎の卸価格にも影響した今年の価格も追加してまとめてみました。
なお、あくまでも私が卸した鮎だけの結果となりますので、参考までにご覧ください。また、第〇週との標記については、その週の平均価格を表示しています。
サイズと重量
出荷所では、鮎のサイズを特大、大、中、小、ビリ及び格外の6サイズに分類しています。
特大サイズは100g以上の鮎、大サイズは80g~100g未満の鮎、中サイズは60g~80g未満の鮎、小サイズは40g~60g未満の鮎、ビリは20g~40g未満の鮎、格外は20g未満の鮎や腹掛りの鮎などです。
もちろん小さいサイズよりも大きいサイズの鮎の方が価値も高く買取価格が高い状況です。
一方、腹掛りで内臓が出たものや色変わりした鮎は買取すらしてもらえません。
サイズ | 重 量 |
特大 | 100g以上 |
大 | 80g~100g未満 |
中 | 60g~80g未満 |
小 | 40g~60g未満 |
ビリ | 20g~40g未満 |
格外 | 20g未満 |
※単位等に誤差がある可能性がございます。 |
活魚の買取価格
活魚=生きている鮎をさします。また、生きていても弱った鮎は活魚として買取はしてもらえません。まさに活きのいい鮎という事です。
また、活魚の場合は1匹当たりの単価での買取価格となります。(絞めた鮎はグラム当たりの単価での買取価格となります。)
特大サイズ1匹当たりの買取価格(単価:円)
今年(2021年)は、郡上で早くから大鮎が掛かり始めて、7月第3週に特大サイズが釣れて1匹680円と高く買取ってくれました。しかし、7月第4週では450円と急落しています。
例年なら9月中旬頃の価格と同じですね。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
7月第3週 | 活魚(特) | - | - | 680 |
7月第4週 | 活魚(特) | - | - | 450 |
8月第1週 | 活魚(特) | 600 | - | - |
8月第2週 | 活魚(特) | 600 | - | - |
8月第4週 | 活魚(特) | ー | 600 | - |
9月第1週 | 活魚(特) | 550 | - | - |
9月第3週 | 活魚(特) | 340 | - | - |
9月第5週 | 活魚(特) | 400 | - | - |
大サイズ1匹当たりの買取価格(単価:円)
今年は解禁の1週間後に大サイズが釣れて、1匹800円と高値で買取ってもらえました。
その1週間後でも700円でしたが、7月後半には300円台と大幅に安くなり、9月第2週には150円と食べた方がよっぽど良かったような価格でした。
また、今年の7月第3週の特大サイズと大サイズの比較では、特大サイズが1匹680円であったものが、大サイズになると1匹520円となり1匹当たり160円の差が生じています。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
6月第2週 | 活魚(大) | - | - | 800 |
6月第3週 | 活魚(大) | - | - | 700 |
7月第1週 | 活魚(大) | 700 | - | - |
7月第2週 | 活魚(大) | - | - | 540 |
7月第3週 | 活魚(大) | - | - | 520 |
7月第4週 | 活魚(大) | - | - | 360 |
8月第1週 | 活魚(大) | 500 | - | 320 |
8月第2週 | 活魚(大) | 500 | - | 350 |
8月第4週 | 活魚(大) | - | 480 | 200 |
9月第1週 | 活魚(大) | 450 | - | - |
9月第2週 | 活魚(大) | - | 440 | 150 |
9月第3週 | 活魚(大) | 280 | - | - |
9月第4週 | 活魚(大) | - | 350 | 250 |
9月第5週 | 活魚(大) | 320 | - | 200 |
中サイズ1匹当たりの買取価格(単価:円)
中サイズは、解禁初日で1匹600円と例年の解禁1週間後と比較しても安値スタートとなりましたが、9月第2週目には120円とビックリするほど安価になっています。
また、7月第3週では特大サイズが1匹680円、大サイズが1匹520円、中サイズだと1匹353円になります。
買取価格の比較では、各サイズ毎に1匹当たり約160円の差が生じています。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
6月第1週 | 活魚(中) | - | - | 600 |
6月第2週 | 活魚(中) | 700 | 700 | 580 |
6月第3週 | 活魚(中) | 500 | 480 | 480 |
6月第4週 | 活魚(中) | 500 | 460 | 420 |
7月第1週 | 活魚(中) | 400 | - | ー |
7月第3週 | 活魚(中) | 460 | - | 353 |
7月第4週 | 活魚(中) | - | - | 280 |
8月第1週 | 活魚(中) | 400 | 360 | 250 |
8月第2週 | 活魚(中) | 400 | 400 | 270 |
8月第3週 | 活魚(中) | - | 360 | - |
8月第4週 | 活魚(中) | - | 335 | - |
9月第1週 | 活魚(中) | 350 | 280 | - |
9月第2週 | 活魚(中) | - | 300 | 120 |
9月第3週 | 活魚(中) | 220 | - | - |
9月第4週 | 活魚(中) | - | 250 | 200 |
9月第5週 | 活魚(中) | 260 | - | 160 |
小サイズ1匹当たりの買取価格(単価:円)
小サイズは解禁日でも今年は1匹340円と例年と比較して安価な状況でした。しかも、同日の中サイズの1匹600円と比較すると、1匹当たり260円も安い結果となり、初期は大型の鮎が高値で取引されることが分かります。
なお、サイズに関わらず買取価格が安めの9月第2週については、1匹80円と100円を切った価格となっています。
また、7月第3週では特大サイズが1匹680円、大サイズが1匹520円、中サイズが1匹353円、小サイズは1匹200円になり、中サイズと小サイズの差が153円と他のサイズ間の差(各約160円)とほぼ同じ程度であることが分かります。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
6月第1週 | 活魚(小) | - | - | 340 |
6月第2週 | 活魚(小) | 360 | 420 | 320 |
6月第3週 | 活魚(小) | 300 | 387 | 240 |
6月第4週 | 活魚(小) | 280 | 260 | - |
6月第5週 | 活魚(小) | 240 | - | 220 |
7月第1週 | 活魚(小) | 240 | - | - |
7月第2週 | 活魚(小) | - | - | 200 |
7月第3週 | 活魚(小) | 280 | - | 200 |
7月第4週 | 活魚(小) | - | - | 150 |
8月第1週 | 活魚(小) | 220 | 240 | 150 |
8月第2週 | 活魚(小) | 200 | 235 | 140 |
8月第3週 | 活魚(小) | - | 230 | - |
8月第4週 | 活魚(小) | - | 190 | 100 |
9月第1週 | 活魚(小) | 220 | 180 | - |
9月第2週 | 活魚(小) | - | 200 | 80 |
9月第3週 | 活魚(小) | 140 | - | - |
9月第4週 | 活魚(小) | - | 120 | 120 |
9月第5週 | 活魚(小) | 140 | - | 110 |
ビリサイズ1匹当たりの買取価格(単価:円)
ビリサイズは今年の解禁日には1匹200円と高めに買取してもらえました。
また、今年の長良本流は大型鮎が多かったためか、ビリサイズについては7月からは絞めた鮎の扱いとなり活魚での買取はしてもらえませんでした。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
6月第1週 | 活魚(ビリ) | - | - | 200 |
6月第2週 | 活魚(ビリ) | 160 | 200 | 190 |
6月第3週 | 活魚(ビリ) | 120 | 190 | - |
6月第4週 | 活魚(ビリ) | 120 | 140 | 100 |
6月第5週 | 活魚(ビリ) | 120 | - | - |
8月第2週 | 活魚(ビリ) | - | 125 | - |
8月第3週 | 活魚(ビリ) | - | 100 | - |
絞めた鮎の買取価格
出荷所では、絞めた鮎や弱った鮎は活魚として買取をしてもらえません。
弱った鮎は、電撃により昇天させて買取を行います。
また、鮎の買取は活魚の場合は1匹当たり、絞めた鮎の場合はグラム当たりで行います。
特大・大サイズ1g当たりの買取価格(単価:円)
今年の9月第4週の場合は、特大サイズも大サイズも同じ単価の1g当たり1.4円の買取価格となりました。よって、大サイズが80g以上なので80gの鮎で1匹112円、100gの鮎で140円となります。
例年の半額以下と、ビックリするほどのとても安価な買取価格となっています(*_*)
また、活魚の大サイズは同時期に1匹当たり250円なので、80gの鮎の場合は138円、99gの場合は111円活魚と比較して安い設定となっています。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
9月第4週 | 特サイズ | - | - | 1.4 |
9月第5週 | 特サイズ | 3.4 | - | - |
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
7月第3週 | 大サイズ | - | - | 4.0 |
8月第1週 | 大サイズ | 5.0 | - | - |
8月第2週 | 大サイズ | 5.0 | - | - |
8月第4週 | 大サイズ | - | 4.0 | - |
9月第3週 | 大サイズ | 3.0 | - | - |
9月第4週 | 大サイズ | - | - | 1.4 |
9月第5週 | 大サイズ | 3.4 | - | - |
中サイズ1g当たりの買取価格(単価:円)
今年の中サイズの鮎の7月第3週の単価は2円となり、中サイズの最小の60gの鮎1匹で120円、中サイズの最大の79gの鮎1匹で158円となり、例年と比較して半額以下となりました。
今年の活魚の中サイズは同時期では1匹当たり353円なので、60gの鮎の場合は120円となり233円安く、79gの場合は158円となり195円活魚と比較して安い設定となっています。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
6月第3週 | 中サイズ | 7.0 | 6.0 | - |
7月第1週 | 中サイズ | 5.0 | - | - |
7月第3週 | 中サイズ | - | - | 2.0 |
8月第1週 | 中サイズ | 4.6 | 4.0 | - |
8月第2週 | 中サイズ | 4.4 | - | - |
9月第1週 | 中サイズ | 4.6 | - | - |
9月第2週 | 中サイズ | - | 3.0 | 1.0 |
9月第3週 | 中サイズ | 3.0 | - | - |
9月第4週 | 中サイズ | - | - | 1.2 |
9月第5週 | 中サイズ | 3.4 | - | - |
小サイズ1g当たりの買取価格(単価:円)
今年の小サイズの鮎の7月第3週の単価は1.6円となり、小サイズの最小の40gの鮎1匹で64円、小サイズの最大の59gの鮎1匹で94円となり、例年と比較して半額以下となりました。
今年の活魚の小サイズは同時期では1匹当たり200円なので、40gの鮎の場合は136円安く、59gの場合は106円活魚と比較して安い設定となっています。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
6月第2週 | 小サイズ | - | 6.0 | - |
6月第3週 | 小サイズ | 5.0 | 5.5 | - |
6月第5週 | 小サイズ | 4.0 | - | - |
7月第1週 | 小サイズ | 4.0 | - | - |
7月第3週 | 小サイズ | - | - | 1.6 |
7月第4週 | 小サイズ | - | - | 1.0 |
8月第1週 | 小サイズ | 3.4 | 3.0 | 2.0 |
8月第2週 | 小サイズ | 3.2 | 2.4 | - |
8月第3週 | 小サイズ | - | 2.8 | - |
8月第4週 | 小サイズ | - | 2.0 | - |
9月第1週 | 小サイズ | 4.0 | 2.0 | - |
9月第2週 | 小サイズ | - | 2.0 | 0.8 |
9月第3週 | 小サイズ | 2.4 | - | - |
9月第5週 | 小サイズ | 2.4 | - | - |
ビリサイズ1g当たりの買取価格(単価:円)
今年の7月第2週の単価は1.2円となり、ビリサイズの最小の20gの鮎1匹で24円、ビリサイズの最大の39gの鮎1匹で46円となり、例年と比較して半額以下となりました。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
6月第3週 | ビリ | 3.0 | 2.5 | - |
6月第4週 | ビリ | 3.0 | - | - |
7月第1週 | ビリ | 3.0 | - | - |
7月第2週 | ビリ | - | - | 1.2 |
7月第3週 | ビリ | 2.6 | - | 0.9 |
7月第4週 | ビリ | - | - | 1.0 |
8月第2週 | ビリ | 2.0 | - | 1.0 |
8月第4週 | ビリ | - | 1.5 | 0.6 |
9月第1週 | ビリ | 4.0 | 1.2 | - |
9月第2週 | ビリ | - | 1.4 | - |
9月第4週 | ビリ | - | 1.4 | 0.8 |
格外1g当たりの買取価格(単価:円)
格外の鮎については、ビリ以下の鮎や腹掛りの鮎が格外となります。
ですから、安い(*_*)
昨年の買取価格は1g1円で安定していましたが、今年は6月第2週こそ1円でしたが、その後は他のサイズと同じように安値となりました。
月・週 | 規格 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
6月第2週 | 格外 | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
6月第3週 | 格外 | 0.7 | - | - |
6月第4週 | 格外 | - | - | 0.8 |
6月第5週 | 格外 | 0.6 | - | - |
7月第2週 | 格外 | - | - | 0.8 |
7月第3週 | 格外 | - | - | 0.6 |
8月第1週 | 格外 | - | 1.0 | 0.4 |
8月第2週 | 格外 | - | 1.0 | - |
8月第3週 | 格外 | - | 1.0 | - |
8月第4週 | 格外 | - | 1.0 | - |
9月第1週 | 格外 | - | 1.0 | - |
まとめ
今年は、この記事を書くためだけに釣った鮎を出荷所にせっせと卸しました(;^ω^)
昨年より続くコロナ禍で、非常事態宣言の発出等により料亭などでの郡上鮎の需要が減少し、出荷場での鮎の買取価格が例年と比較して下がりました。
また、今年の郡上は初期から大型の鮎が釣れて、過去の記録を大幅に上回る6tもの鮎の集荷があったのも買取価格の低迷に拍車を掛けた要因と推測されます。
それでも、6月初旬に大きい鮎を活かして持ち込むことができれば、高額で買取ってもらえますが、先ず初期に大きい鮎を釣るには・・・・どうしたらいいんでしょうか?誰か教えて(;^ω^)
残念ながら、貧果ブロガーの私には答えが分かりません<m(__)m>
しかし、活かして持ち込むことに関しては、鮎を丁寧に扱うことはもちろん。曳舟や友缶を大きな容量のものに替えれば随分鮎を元気な状態にしておくことが可能です。
そして、車での移動時には交流式のエアーポンプで十分な酸素を供給することも忘れずに、また、気温が高い時は氷で水温を下げればなおいい状態が保てます。
なお、地元の漁師みたいな鮎師の方達は、曳舟を2台連結して釣ってたり、移動時には友缶より随分大きなクーラーボックスに沢の冷たい水を入れて、鮎が弱らない工夫をしています。
折角釣った鮎は、シッカリとケアして高く買い取ってもらいましょう!
でも、郡上鮎は釣り師の特権で自宅で美味しくいただくのが最高だと私は思っています(#^.^#)
しかし、今年はどう見ても特大鮎と思われる大きさの活鮎でも出荷所では、一回り小さなサイズに分類されたりと、不信感が募ったシーズンでした。
出荷所では、活鮎卸を始めた当初は重さを量っていましたが、混雑するため見た目で分類を行っているのは理解はできますが、きわどい鮎は確認のため量るような出荷者が納得できるような取り組みを来年からは実施していただけることを望みます。
いつも訪問ありがとうございます(^_-)-☆
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